このページは,駒澤大学 経済学部 市民と経済学で教室での講義の代わりに,Webを通じて配布される補講用のスライドについて解説したページです。
補講用のスライドショーには,Flashムービー版,HTML5 Webアプリケーション版があります。
この講義では,時間の都合上,飛ばさざるをえなかったり,あるいは内容上,講義で取り扱うことができなかったりした部分があります。そのような部分については,試験範囲外にした上で,Webを通じて行う補講──以下,Web補講と略します──いう形で受講者に提供していきたいと思います。Web補講は,教室での講義で用いているようなスライドに私の講義ナレーションを吹き込んだもの(注1)です。
最初にまず,必ず,注意次項をご覧下さい。
Web補講用のスライドショーにはナレーション(つまり私の声)が埋め込まれています。そして,どのファイル形式でも,ファイルを実行するのと同時に,スライドショーが再生されます。したがって,実行と同時に声が出てきますので,その点はご注意ください。例えば,共用PC上では,あるいは電車の中など他に近くに人がいる場合には,ヘッドフォンを付ける,など。
どのファイルを視聴すればいいのか分からない場合には,とりあえず,以下のものを試してください:
あなたのデバイス環境 | 選択するべきWeb補講 |
---|---|
PC(OSはWindows,Mac OS,Linuxなど) | Flashムービー版 |
スマートフォン/タブレット(OSはiOS──iPhone,iPad──,Androidなど) | HTML5 Webアプリケーション版 |
Flashムービー版およびHTML5 Webアプリケーション版はどちらもWebブラウザ上で表示されます。その際に,ECMAScript(Webブラウザに応じて,JavaScript,JScript etcと呼ばれます)によってプレイヤー制御を実現しています。したがって,Webブラウザ上でECMAScriptが有効になっていないと,補講用のスライドが十分に機能しません;特に,HTML5 Webアプリケーション版では,全く機能しません。HTML5 Webアプリケーション版のターゲットであるiOS,Android上での主要なWebブラウザにおいてECMAScriptを有効化する方法については以下を参照してください(以下のリンク先の情報の中で,Cookieの設定はWeb補講の視聴とは無関係です)。
音量はヘッドフォンを想定して調整されています。特にスピーカーで聴く場合には,ナレーションの音量が小さい場合がありえます。もし音量が小さすぎるならば:
ナレーションの収録において当方に不慣れなところがあり,スライドショーでのナレーションは教室内での講義よりもやや長い(遅い)かもしれません(教室と違って時間制約がないために,調子こいてしゃべっているというのも一因だと思います)。現状では,Webでの補講にはナレーションを早送りするユーザ・インターフェース(以下,UIと略す)は組み込まれていません。時間がない場合には,一目で見て理解できそうなスライドは手動で飛ばすのもありかもしれません。
もしWebブラウザ上でFlashムービーを再生することができさえすれば,WindowsでもMacでもLinuxでも環境を問わずに,Flashムービー版の補講を受けることができるはずです。そして,Flashムービーは,以下に見るようなHTML5 Webアプリケーションとは違って,枯れた(=広く普及しており,またトラブルが生じにくく安定している)規格ですから,すでにレガシー(=過去の遺物)になりつつあるような,やや古いWebブラウザでも再生できるはずです(その代わりに,最近のスマートフォン等ではサポートされなくなってきています)。
使い方は簡単で,単にYeStudyのコンテンツ上でリンクをアクティベートする(たとえばクリックする)だけです。
なお,Flashムービーの再生ができない場合には,まずは総合情報センター(4号館)に聞いて下さい。その都合がつかない場合には,以下の情報を参考にして下さい。
iPad,iPhone,Android OS 4.1以降(を使っているスマートフォン/タブレット)など,工場出荷時状態ではFlashムービーを再生することができないような端末のユーザ向けに,HTML5関連の諸規格の使用によってFlashムービーの使用を回避したような補講ファイル(以下,HTML5補講と呼ぶ)をも用意しています。
もちろん,それ以外の端末を使っている場合でも,例えばなんらかの理由でFlashムービーを見ることができなかった場合には,このHTML5補講ファイルを試してみて下さい。
使い方は簡単で,単にYeStudyのコンテンツ上でリンクをアクティベートする(たとえばタップする;クリックする)だけです。
なお,全般的に,スライドの再現性については,Flashムービー版の方がHTML5 Webアプリケーション版よりも優れています。どちらも再生することができる環境では,Flash版をお薦めします。
HTML5は,2014年10月28日にようやく,Web関連の民間標準化団体であるW3Cによって標準規格として勧告されたような,最新の規格です。また,それに関連している規格の中でHTML5補講で使われているものも比較的に新しいものが多いのです(注2)。したがって,HTMl5 Webアプリケーション版のWeb補講を用いる時には,プラットフォームに関わりなく,Webブラウザはできるだけ最新のものを使用してください。詳しくは以下の情報を参照してください:
なお,HTML5補講が主なターゲットとしているスマートフォンおよびタブレット型端末は比較的に新しいから,それにプリインストールされている(あるいはインストール可能な)Webブラウザも比較的に新しい版のものです。したがってまた,それらの端末であれば,どのWebブラウザを使っても規格上は問題なくHTML5補講を再生することができるはずです。
HTML5 Webアプリケーション版とFlashムービー版とについては,デバイスおよびOSの違いに関わりなく,共通のUIとLook & Feelとをもつプレイヤーが起動するはずです。それらについては,iSpring社のツールによってこれを作成しています。同社のサイトにはプレイヤーの適切な日本語ヘルプファイルが公開されていないということ,また当方でプレイヤーをカスタマイズしているということから,その使い方をここで簡単に説明しておきます。
以下では,便宜上,一連のナレーション入り画面からなるひとまとまりをスライドショー,同義反復的ですが,このひとまとまりを構成する各々のナレーション入り画面をスライドと呼んでおきます。ユーザに提供される各Web補講ファイルは,ただ1つだけのスライドショーからなり,また1つ以上のスライドを含みます。
プレイヤーの全体は,デフォルトでは,スライド,サイドバー(右ペイン)に目次と検索ボックス,ボトムバーにプレイヤーコントロールが配置されています。をクリック/タップするとスライドのみのレイアウトになり,逆に
をクリック/タップするとデフォルトのレイアウトになります。また,それが可能であるような環境においては,ブラウザのウィンドウ/タブ内の表示の状態で,キーボード上で,Ctrl+Fを押すと全画面表示になり,全画面表示の状態でEscを押すとウィンドウ/タブ内の表示に戻ります。
スライド内でアクションを引き起こします。
スライドを再生したり,停止したりします。キーボード上でSpaceを押しても,再生/一時停止を切り替えることができます。
現在表示されているスライドを最初から再生し直します。
スライドショーの最初に戻るわけではありません。スライドショーの最初に戻るには,キーボード上でCtrl+Home)を押します。
ナレーションの音量を調整します。(このコントロールは《スライドのみのレイアウト》では表示されません)。
クリックすると,ボリューム調整スライダーとミュートボタンとがワンセットになったコントロールが表示されます。ボリューム調整スライダー
を上げ下げすると,音量を上げ下げすることができます。ミュートボタンは,オンの場合(
)にクリックすると,ミュート(無音)が設定され,オフの場合(
)にクリックすると,ミュートが解除されます。
なお,キーボード上で↑(Up)を押すと直接に音量を上げることができ,↓(Down)を押すと直接に音量を下げることができます)。
UI部品を最小限に省いたスライドのみのレイアウトにしたり,スライド間の移動をサイドバー(右ペイン)や音量調整コントロールを表示したデフォルトのレイアウトに戻したりします。
なお,それが可能であるような環境においては,ブラウザのウィンドウ/タブ内の表示の状態で,キーボード上で,Ctrl+Fを押すと全画面表示(フルスクリーンモード)になり,全画面表示の状態でEscを押すとウィンドウ/タブ内の表示に戻ります。
一般に,スマートフォンのように,画面サイズが物理的に小さいようなデバイスでは,全画面表示かつスライドのみのレイアウトにする方が使いやすいかもしれません。
ポインタ(⑤)をドラッグして早送り/巻き戻しすることができます。
なお,キーボード上で→(Right)を押すと早送り,←(Left)を押すと巻き戻しすることができます。
スライドショー中の前のスライドに戻ります。キーボード上でPageUpを押しても,同じことができます。
スライドショー中の次のスライドに進みます。このコントロールを使わなくても,再生していれば自動的に次のスライドに進むのですが,このコントロールを使うと,現在のスライドの残りの部分をスキップして次のスライドに進むことになります。キーボード上でPageDownを押しても,同じことができます。
各スライドのサムネイルとタイトルがついた目次(各スライドへのポインタ)です。クリック/タップすると,そのスライドに移動します。
検索ワードを入力すると,そのワードが入ったスライドをリストアップします。
機能 | グラフィカルコントロール | キーボードショートカット |
---|---|---|
スライドのみのレイアウト/デフォルトのレイアウト |
![]() ![]() |
無し |
全画面表示(フルスクリーンモード)/ウィンドウ・タブ内の表示 | 無し | Ctrl+F / Esc |
再生/一時停止 |
![]() ![]() ![]() ![]() |
Space |
現在のスライドの最初まで巻き戻し |
![]() ![]() |
Home |
現在のスライドの最後まで早送り | シークバー | End |
現在のスライドの中で巻き戻し | シークバー | ← |
現在のスライドの中で早送り | シークバー | → |
音量調整 |
![]() |
↑/↓ |
任意のスライド | サイドバーのアウトライン | 無し |
前のスライド |
![]() ![]() |
PageUp |
次のスライド |
![]() ![]() |
PageDown |
最初のスライド | サイドバーのアウトライン | Ctrl+Home |
最後のスライド | サイドバーのアウトライン | Ctrl+End |
直前のスライド | 無し | Backspace |
(注1)実際には,PowerPointプレゼンテーションファイルをソースファイルとして,iSpring社のツールを使ってこのファイルにナレーションを合成してHTML5 Webアプリケーション版とFlashムービー版とを作成しています。
(注2)たとえば,HTML5補講では,SVGを使用していますが,最大のシェアを持つWebブラウザであるWindows用Internet Explorerは,ver.8以前にはネイティブにはこれに対応していませんでした(プラグインプログラムを使う必要がありました)。なお,ver.9以降にはネイティブにこれに対応しています。
対応の遅れに加えて,Webブラウザでの実装について,統一の合意が得られていな部分も多いのです。たとえば,HTML5補講は,audio
要素を用いてナレーションを実現していますが,その音声ソースファイルにどのエンコード方式を用いるのか,Webブラウザ間で対応がまちまちです。その結果として,HTML5補講は,ナレーションのソースファイルとしてMP3とVorbis(コンテナはOgg)との二つのエンコード方式を用意する(エンコード方式の違いに応じて,同じナレーションコンテンツをもつ2つの違うファイルを用意する)という無駄なことをしています。